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ITアーキテクト 鈴木雄介のブログ

(いわゆる)標準化をしてはいけない

技術の標準化は品質と見積り精度に寄与する
「企業において技術を(いわゆる)標準化する」というのは技術を固定化することであり、その固定化を受け入れることで効率化が実現されます。

品質向上の典型的手法は同じ方法を繰り返し実践する中で無駄を排除し、漸進的に方法を洗練させていくことです。また、これによってマネジメントで重要な見積り精度も向上させることが可能になります。

なお、見積りが重要なのはウォーターフォールでもアジャイルでも同じです。どんなマネージャーであれ技術を安定化させることは望むべきです。当然の判断でしょう。

このように技術の標準化は品質と見積り精度を向上させるため非常に有効だと思われてきました。


技術の進歩による効率化の方が優れている場合もある
ですが「技術の進歩による効率化の方が優れている」場合もあります。というか、現状ではこちらの方が重要であると言って良いでしょう。つまり、技術を固定化せず、常に進歩を受け入れていく方が生産性に寄与してしまうのです。

もちろん、新しい技術の導入はリスク(不確実性)を伴います。マネジメント観点からも見積り精度が上がらないのは大きなリスクです。

このため技術の導入にあたっては対象システムの特性とその適性をマッチングさせることが重要です。新しい技術が常に正しいとは限りません。正しさとは文脈と切り離されては存在しないのです。


メタレベルの標準化
おそらくメタレベルの標準化が重要でしょう。メタレベルの標準化では「我々が目指すシステムとは何か」というビジョンがあり、「そのシステムに求められる技術的な特性」という理解と分析のフレームが示され、「どんな技術を、どんな目的で取り入れるのか」という判断が導かれます。

この過程がアーキテクチャ設計であり、これをリードするのがITアーキテクトの役割なのです。