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ITアーキテクト 鈴木雄介のブログ

サステイナブルなSIを実現する開発基盤のあり方

2013/2/14-15に開催されたデブサミ2013にて「サステイナブルなSIを実現する開発基盤のあり方」という講演をさせていただきました。

Togetterはこちらから http://togetter.com/li/453502

デブサミ2013のテーマは「Action!」。行動せよ、行動を宣言せよ、ということだったので僕のAction!としてSI(というか、エンタープライズ)に対する思いを資料にしてみました。

エンタープライズの最大の魅力は「顧客を通じて社会と接続できる」ということに尽きます。既に社会の中で事業を営んでいる顧客に対して、ITによる価値の増幅や新たな価値の創出を実現する。そうすることで自分たちの作ったモノが社会で役に立っているんだ、という思いを持つことができます。社会に役立つのであれば、それは社会から継続を求められます。それが持続可能なSI、サステイナブルなSIです。単純でしょ。

ただ、これを実現するには「良いソフトウェアを作っている」だけではダメで「顧客に価値をもたらすITサービスを提供し続ける」ということを考えなくはいけません。

今回はオトナの事情もあって開発基盤(アトラシアン製品)に注目しましたが、それだけでサステイナブルなSIに至れるわけではありません。資料でも触れましたが会社の組織体制や人事制度なんかも変えています。本当にやるべきことはたくさんあります。

あとSIという形態について補足を。現状の法制度や労働環境を鑑みるとSIは現実的な選択だと思っています。これは諦めという意味ではなく、SIという事業形態、あるいは準委任/請負という契約形態は手段に過ぎないのです。目的を達成するためには使える手段を現実的に使えばいい。大事なのは目的を忘れないことです。

社会に貢献するITを作る。そういうことに多くのエンジニアが興味を持ってもらえればと思っています。


なお、本講演の再演を含め、あきぴーさんをお招きして2013/3/23(土)にチケット駆動や開発基盤に関するイベントをやります。ご興味あれば、ぜひご参加くださいませ。
http://www.gxp.co.jp/event/20130323.html